アレグロ・エネルジコ マ・ノン・トロッポ

大好きなショスタコーヴィチ先生やマーラー監督の音楽をめぐっての考察(妄想とも言います)や、
出かけたコンサートの感想などを中心にして好きなものごとについて綴っております。

April 2010

全国的に見ても5月はショスタコーヴィチ強化月間のような気がしますが、ここ名古屋においてもショスタコーヴィチ先生の曲が取り上げられる演奏会がいくつかあります。

というわけで、5月の予定などを書き出してみようかな

チラシ 0745月13日(木)
ユーリー・バシュメット(指揮・ヴィオラ)&国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団

・ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番*
・ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」
*ヴァイオリン/諏訪内晶子

先週コンサートに出かけてしまった(?)のですが、実質この演奏会が私にとっての今シーズン幕開けのものとなります。
タコ先生開眼となったVn協奏曲を諏訪内さんで聴けるというのが、とても楽しみ
そして、この演奏会はもう一つ重要な意味を持っています!
これまでにも何度か書いたことがあるのですが、諏訪内さんの演奏会って、今まで3度ほど出かける機会がありチケットも購入したのに、体調不良で突然行けなくなる……というジンクスがあり、今回無事に出かけられると、ジンクスの打破にも繋がるのです!!
その意味でも頑張るぞ〜!

チラシ 0755月15日(土)
名古屋フィルハーモニー交響楽団第369回定期演奏会

・オネゲル:交響曲第4番『バーゼルの喜び』
・ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調
*ピアノ/北村朋幹

名フィルの今シーズン全体のタイトルは〈「都市と音楽」シリーズ〉で、4月の「プラハ」で幕を開けました。
小林研一郎先生の指揮によるスメタナの連作交響曲『わが祖国』全曲演奏会で、とても素晴らしい演奏だったみたいです!

私にとっては今シーズン初名フィルになるのですが、それが、大好きなタコ先生の第5番で始められるというのは嬉しいです。
そしてティエリー・フィッシャーさんが、第5番をどのように聴かせてくださるのか、特に最終楽章が興味津々です!
今シーズンもたくさん名フィルの演奏会に行けますように


さて、ここにクヮトロ・ピアチェーリの演奏会が入るのですが、チラシがどこかにいってしまいました。
5月22日(土)
クヮトロ・ピアチェーリ第2回名古屋公演

・ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調
・外山雄三:委嘱作品
・マリピエロ:弦楽四重奏曲第2番「ストルネッロとバッラータ」

東京ではショスタコーヴィチ先生の弦楽四重奏曲全曲演奏会を行っていらっしゃるクヮトロ・ピアチェーリの皆さま。
今度も、会場で「名古屋でもやってください!!」とお願いしてこよう。

チラシ 0765月23日(日)
名古屋市民管弦楽団第64回定期演奏会

・ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調

1958年に結成された(当時の名称は「労音オーケストラ」1968年に改組)、名古屋に本拠地を置く社会人オーケストラです。2008年には創立50周年記念でマーラーの交響曲第3番を演奏するなど、積極的な活動をされています。


以上の4つの演奏会に出かける予定です。


えっ?
「すべてのプログラムにショスタコーヴィチが入っているっ!」
って?
嫌だなぁ…気のせいですってば
(って、最初の書き出しを忘れているヒト)

この他にもレミケードとかあるし、『のだめ』か『アリス』(3D映像で観るのは危険かなぁ……)も観たいと思っているので、かなりずっしりと充実した一ヶ月になりそう♪

明日は明日で、アスナル金山で開催されるバナナレコードGW大セールにも出かけるし〜♪
ショスタコーヴィチ先生の、あのジョーロを持ったイラストが可愛いジャケットのLP…出てないかなぁ。。。

楽しい5月の始まりだい

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ブログを始めて3年目に入りました。

正直なところ、ここまで続くとは思っておりませんでした。

続けられたのは、いつも温かく見守ってくださる方々のおかげであると感謝しています。

最近書いたものを読み返してみると、自分でも
「なんだかなぁ」
と思う文章が多くなってきているようにも思いますが、
この節目に心を新たにして、
心にうつりゆくよしなしごとを性懲りもなく
書き綴ってまいりたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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かなりカッコいいショスタコーヴィチ先生とともに、
心を込めて♪

名古屋法曹バロックアンサンブル 第24回定期演奏会
チラシ 073モーツァルト:
ディヴェルティメントニ長調 k.136
J.Sバッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調
(休憩20分)
マーラー:交響曲第5番より
「アダージェット」
芥川也寸志:弦楽のためのトリプティーク
【アンコール】
マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「間奏曲」
ヨハン・シュトラウス:ハンガリー万歳

2010年4月25日(日)14:00〜
三井住友海上しらかわホール


突発性演奏会行きたい症候群に罹患してしまい、いてもたってもいられない!
諏訪内晶子さんまで待てない〜!!ということで、思い立って出かけました。

f19d2d6a.jpgお天気もよくて、いい気持ちだったので、白川公園を横切って
しらかわホールへ向かいました。
舗装されていない土の道を歩くのは本当に久しぶりで、
土って暖かいなぁ…
柔らかいなぁ…
と、靴底を通して伝わる感触に何だかプチ感動

0c79683e.jpg陽射しが強ければ、カラスはさぞ暑かろう。。。
噴水から引かれた浅い水路でカラスも喉を潤して一休み

ちなみに、この白川公園にある名古屋市科学館では、現在新しいプラネタリウムが建設中で、出来上がったら世界最大級のものになるそうです♪


過去にも3〜4回出かけたことのある名古屋法曹バロックアンサンブルのコンサート。

仕事上ではきっと角突き合わせていらっしゃる検察官さん、裁判官さん、弁護士さんが、息のあったアンサンブルを聴かせてくれるこの演奏会は大好きなのです。
毎回少しずつ出演者に変化があるので、今回はどんな構成なのかな…と思ってプログラムを見たら、裁判官さんが一人だけ、そしてあの検察官さんがいない!
クレ●●ル似のあの検察官さん(実はちょっとファン)、確か数年前に東京に転勤になったけど、それからも演奏会の時には名古屋までいらしてたのに…今回は忙しかったのかなぁ。
裁判官さんが一人だけというのは、裁判員制度に付随するお仕事で、楽器の演奏どころではないのかなぁ…といろいろ考えました。
コアなファンが多いのか、しらかわホールはほぼ満員。バルコニー席に少し空きがあったかなという感じでした。

そして、この名古屋法曹バロックアンサンブルには指揮者がいらっしゃいません。
団員の皆さんが自由闊達に意見を交換して演奏の方向を模索して一つの音楽を創り上げていくというスタンスをとっていらっしゃるのです!
そして、おおっ〜、以前お世話になった弁護士のN先生が、1stVnにいらっしゃる!!(別のアンサンブルにいらしたはずですが……)
こういうサプライズは本当に楽しい。

さあ、楽しい音楽の時間です♪

モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調

第1楽章は、縦のラインがかなり不ぞろいで(やはり指揮者不在ゆえ?)、どうなってしまうのか…と思いましたが、第2楽章からだんだん揃ってきて、まさに楽しげな「喜遊曲」になりました。
しかし、3曲のディヴェルティメントのうちの最初の曲である、このk.136って、特に弾けた感じで好きだなぁ。。。
プログラムに興味深いことが書いてありました。この曲、2ndVnが1stVnよりも難しいという特徴を持っているそうです。
だから、前半ではコンサートマスターが2ndにいらしたんだ〜ということにも納得。

バッハ:管弦楽組曲第2番

フルートを始めるきっかけともなった曲♪
フルートソロの小川晶露さんが見事でした!
他の曲ではヴィオラを弾かれていたんですよ〜!
実に堂々と、そして、何より楽しそうに演奏されていて、聴いていて嬉しくなりました。
アップテンポの部分でやや先走る感がありましたが、第1楽章から第7楽章まで、すべての楽章で音はしっかり出ていたし、美しい旋律は美しく、激しいパッセージでは切迫感ひしひしで感動しました!

マーラー:交響曲第5番より第4楽章

この曲がお目当てだったのすが……。
う〜ん、まさにポルタメント。。。
音を手探りしているわ〜。。。
「しらかわホール座敷童」がまた出たか!という、キョキョキョキョという音が時々聞こえてきたので、ドキっとしましたが、これもポルタメントの一種であったように思います。
また、ところどころ全く違う音が聞こえたり(というか、ずっと違う音を弾いていた人が……)、とやや緊張を強いられました。
緩急のあるテンポが暗中模索感を倍増させ、複雑に絡み合う和音が時として不協和音に変わる……という感が否めなかったのですが、演奏者の、この曲への情熱がひしひしと伝わってくる熱い演奏ではありました。

芥川也寸志:弦楽のためのトリプティーク

本日初めて聴く曲でした。
プログラムの解説によると、芥川也寸志さんは1954年にソヴィエト連邦を旅して、そのときショスタコーヴィチ先生と交友をもたれたとのこと。
この「弦楽のためのトリプティーク」が作曲されたのは1953年なのですが、タコ先生の影響がこの曲にも見られる…とのこと。
確かに〜。
第1楽章にタコ先生の木霊が聴こえたような気がしました。
そして、この曲の完成度が一番高かった!
他の3曲は、ちょっと自信なさそうな、こわごわ弾いている…という部分が散見されましたが、この曲は出だしの一音目から自信に満ちたがっしりとした音。
「どうだっ!」
という迫力満点の演奏でした。
また、ヴィオラとコントラバスに「ノック・ザ・ボディ」という特殊奏法があり興味深く見ておりました。
コントラバスではこぶしで胴の部分をコツコツとたたくのですが、ヴィオラは左手でネックを持ったまま、親指以外の指で指板の際の本体をたたく…という不思議なものでした。琵琶のようなヴェンヴェンという音がしていました。。。

曲が終わったところで、ものすごい「ブラヴォー」が飛びました。。。

アンコール2曲目の『ハンガリー万歳』は今回初めての参加となるハンガリーからの留学生のペーター君へ…とコンサートマスターさんが言ってたです。

本年度最初の演奏会
この演奏会で幕開けというのが、結構嬉しかったりして!
「名古屋法曹バロックアンサンブル」好きです。
演奏を聴くと「法曹」への親しみがぐぐっと増しますよ

今年度も頑張って感想文書きマス♪

次はいよいよ諏訪内晶子さんで、ショスタコーヴィチ先生のヴァイオリン協奏曲第1番!
あ〜、待ち遠しい!!!

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え〜と、日ごろこちらをご覧になってくださっている方はびっくりされたのではないかと思うのですが、リニューアル()を目指して、ブログの体裁をちょっと変えてみました。

ブログという性格上、最新記事が一番上に載るのがいいのだろうな…という思いは前々から抱いていて、でもどうすればいいのか今ひとつわからない。。。
未来記事をトップにしておくと、張ってくださるリンクによっては絶えず「更新!」ということになり紛らわしいことになってしまっています。

そこで、今までトップ記事として一番上にいつも出ていた"Message from Mitya"と2番目が定位置だった『ショスタコーヴィチが聴ける演奏会』をリンクという形にしてサイドバーに置いてみました。

タコ先生の演奏会情報については、内容を更新したら、「更新しました!」という記事を書けば、すぐにわかるかな…と思って。。。

なかなか引越し先も見つからず(記事本体は移動できてもコメントが移動できなかったりする)、もう少し、ここで悪戦苦闘してみようかな……と思います。

「やっぱり見づらいから元に戻せ〜
という意見には素直に従おうと思います。

あ、あまり自主性が感じられないなぁ……。

うっ、ここまで書いて重大な欠陥に気づいてしまった。
サイドバーに演奏会情報を置くと、ケータイから見ていただいている方には見えなくなってしまう。

なので、演奏会情報はサイドバーに置きつつ、最新記事の一つ手前に絶えず置くようにしようと思います。
今回の場合、演奏会情報は4月22日の記事扱いにするというわけです。
つまり、2番目という定位置は変わらない。。。

どうでしょうか。。。

うだうだとすみません

朝刊の見出しに「田辺三菱営業停止」とあったので、わたしの将来どうなるのか…と焦ったのですが、レミケードのような代替が利かない薬についてはこの措置を免れたということで、ちょっとほっとしています。
わたしにとっては命綱みたいなものだもの。。。

今日はヘンデルの命日(1759)なので、ヘンデルにちなんだ何かを聴こうかと思ったのですが、違うものを聴きました。

交響曲第6番《La Tragica》

って言ってもマーラーじゃありませんよ!

フェリックス・ヴァインガルトナーのもの♪

何となく聴き始めたのですが、なんとも不思議な曲。。。

今朝初めて聴いたのに、初めてのような気がまったくしない。
どこかで聴いた曲、そしてフレーズ。。。

こ、ここは、マーラー?
えっ、今度はトリスタン!?
うわ〜!第2楽章の冒頭、ここはシューベルトの有名ないわゆる『未完成交響曲』の草稿が遺されたものの補筆版の第3楽章そのままだわ〜!!
と同時にここはヴィエラ先生が指揮するチェコ組曲みたいだ〜!!

と、朝からかなりテンションが上がりました

他にもリスト風に聴こえる部分があったりして、ここは誰のどの曲からの引用かな…などと考えながら聴くのもとても楽しいです。
それらを叙情的過ぎない、絶妙なオーケストレーションでまとめ上げているところなど、手練の人であるな…と思います。
でも、やはり全体的にシューベルト的と申しましょうか、シューベルトへのオマージュとして作られたということにも大いに頷けます。

なんとも心が穏やかになり和む曲。

ヴァインガルトナー、うむ、いいかもしれない(問題な日本語的に言ってみた)。

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ヴァインガルトナー:交響曲第6番、交響詩『春』/レトーニャ/バーゼルSO(←HMVへ)

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