August 20, 2010 Precious Time☆ 伝説のカストラートアーティスト:ジャルスキー(フィリップ)EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)(2008-10-15)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る いろんな波に乗り遅れることの多いみーちゃです。 非常に遅ればせながら、こちらのCDを聴きながら書いています。 精神を鎮静させるとかリラックスさせるということには程遠いのですが、 何とも絶妙な高揚感を心にもたらしてくれて、沈みがちな暗い気分を幸せな気持ちに誘ってくれる、 すてきな一枚だと思います。 もう、本当に今更何を言っているんだという感じですが、ジャルスキー君っていいな 昨日は月に一度の定期通院日でした(レミケードは来月よ)。 一昨日は、間欠泉のように終日びょうびょうと泣いて過ごしたので、どんな顔になっていることやらと 昨日の朝鏡を見るのが怖かったのですが、猛暑日の日中の気温が夜になっても一向に下がらず、 28.5℃という観測史上最高の最低気温(東海地方) だったようで、そのお陰で余分な水分やむくみなんかが汗と一緒に寝ている間に流れ出たようで、 おめめパッチリでホッとしました。 何が幸いするか人生わかったもんじゃないですね。。。 相変わらず、がっしりとした交響曲などは聴けない状態なので、通院のお供は何にしようかと 悩んだのですが、GAGAさまは、ちょっとまだ辛いので、玉木くんを聴きながら出かけました。 しかし、日本語の歌詞による歌って、なんというか、そのとき自分の気持ちにピタっとくるものだけを ランダムに抽出して心に訴えかけてくる機能を持っているのか(そんなことはないよね) 『君と空』(←ニコ・サウンドへ)が流れ出したとたん、涙腺が決壊しそうになり、バスの中ではずっとうつむいていました。 歌詞(←歌詞紹介のページへ)が頭の中をぐるぐると回り、"Precious Time"という言葉が脳内に居座ってしまい、もう、涙をこらえるのが必死。。。 気合で止めていました。 診察室でも、先生の 「具合はどうですか?」 の問いかけに 「平気です」 という、わけのわからない答え方をしてしまいました。 検査結果や触診の結果もどうということはなく、体調は落ち着いてくれています。 ありがたいことだと思って、いろんな人たちに感謝しています。 いつもなら、帰りに大型スーパーに寄って、食材やら何やらをごっそり買い込んで、 ぜいぜい言いながら帰るのですが、最近ネットスーパーというものを知り、この恩恵に与かっています。 本当に助かります。 なので、ゆっくり本屋さんに寄ってきました。 さよなら絶望先生(22) (少年マガジンコミックス)著者:久米田 康治講談社(2010-08-17)おすすめ度:販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る お目当ての品はこちら。芽留ちゃんの表紙も愛らしい『さよなら絶望先生』の最新刊です。 本当は、最近アニメを見始めているものの、話が皆目わからない『黒執事』のコミックも買おうと思っていたのですが…… あったんですよ、何冊か、というか何種類も。 でも、どれが最初の一冊かがわからなかったんです 第1巻とかって書いてないんだもの。 几帳面なんだかおっちょこちょいなのか、肝心なところで詰めが甘いという性格が露呈してしまいました。 近くにコミック担当と思しき書店のお兄さんがいて、コミック本の袋詰めをしていたんですね。 聞けばいいのに、こう、なんかマダム然とした女が 「く、『黒執事』は、まずどれを買うべきなのでしょうか」 と尋ねるのも恥ずかしく(?!)、 「何かお探しですか」 と声をかけてもらえないかしら・・・と思いながら、棚の前でもじもじしていたのですが、ダメでした。 挙動不審だったなぁ。 でも、考えてみれば、手にはしっかりと『さよなら絶望先生』を持ってるんだから、恥ずかしがらずに聞けばよかった。。。 と帰ってきてから後悔したのでした。 +++ あっ、全く話は変わりますが、 そういえば、本日8月20日は今日に残る最初のオペラ作品である『エウりディーチェ』を作曲した ヤコポ・ペーリ(1561.8.20〜1633.8.12)のお誕生日だったことを思い出しました。 最古のオペラ『ダフネ』(部分的に現存の説もあるようです)を作曲したのもペーリでした。 グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」 [DVD]出演:ハルトムート・ヘンヒェンNaxos(2005-06-01)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 『エウリディーチェ』と言えば、同じギリシア神話を題材としたオペラはたくさんありますね。 でも、やっぱりグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』が好きかも♪ これにはヨッヘン・コヴァルスキーが出ていますね♪ あいかわらずのことですが、どんどん軸がブレて、かつ、長文化しているわ。。。 +++ この暑い中、薔薇が花を咲かせてくれましたよ。 盛りの頃に比べるとかなり小ぶりで、花びらの縁がレースのように縮れているんですが、 とっても可愛い一輪で、ほのかに甘い香りを放ってくれています。 この薔薇が、どうかあなたの心に届きますように。 そのときこそ、わたしにとって本当の"Precious Time"☆ タグ :#フィリップ・ジャルスキー#玉木宏#さよなら絶望先生#黒執事#ヤコポ・ペーリ
September 30, 2008 今日は何の日? オイストラフの誕生日♪ アメブロに載せている記事の拡大版でお届けしようと思ったのですが、朝から頻繁に鼻血が出て調子が悪いので、そのまま載せます。 1908年の今日、9月30日 ダビッド・オイストラフがオデッサにて誕生いたしました。 まさに本日が生誕100年の日なのです D・オイストラフと言えば、わたしは真っ先にショスタコーヴィチのVn協奏曲第1番を思い浮かべてしまいます。 もう本当にたまらなく全身に鳥肌がたつほど大好きな曲です。 第3楽章などは涙なくしては聴くことができません。 「…オイストラフが初演者になることを想定しながら作曲された…」 「…『せめて汗を拭く余裕ぐらいは欲しい』というオイストラフの訴えで第4楽章の出だしがオーケストラのトゥッティに変更された…」 という記述を、工藤庸介さんの『ショスタコーヴィチ全作品解読』のp.102に見出すことができますし、オイストラフとショスタコーヴィチの関係については『驚くべきショスタコーヴィチ(ソフィア・ヘーントワ著、亀山郁夫 訳』などで詳しく知ることができます。 こちらの「EMI全作品集」のCD13にはショスタコーヴィチの息子マキシムが34歳でニュー・フィルハーモニア管弦楽団を指揮したVn協奏曲第1番が収録されています。 EMI全録音集 ←HMVへ タグ :#オイストラフ#ショスタコーヴィチ#ヴァイオリン#マキシム#EMI
July 31, 2008 突然ですが、ショスタコーヴィチ先生に開眼です! 「逡巡」からの続きです。 なぜここへきてタコ先生とメシアンの間で揺れているのかというと、犯人はこれです。 名古屋レコード・CDまつりで買い求めた一枚のCD。 ショスタコーヴィチ: ・ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 ・ヴァイオリン協奏曲第2番嬰ハ短調 リディア・モルドコヴィチ(Vn) (D・オイストラフのお弟子さん) スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ 指揮:ネーメ・ヤルヴィ 魂持っていかれたんですよ〜! そもそも、わたしは単独のヴァイオリンの音が苦手なのです。 それゆえヴァイオリン・コンチェルトとかめったに聴くことはありません。 だから、このCDもジャケットのデザインと縦に配された「SHOSTAKOVICH」の文字とヤルヴィ父に惹かれて購入したわけです。 それで一昨日何気なく聴き始めたわけですが……。 第1楽章「何これ??? この感覚?」不思議な音の連なり。 いつもならあまり心地よくないはずのヴァイオリンの音がす〜っと体に入ってくる。 出だしはかなり低音だし、音に非常に厚みがあるせいなのかもしれませんが、とにかくその不思議な感覚に、アロマブログを書いていた手が止まりました。 第2楽章は第1楽章とは打って変わって、切迫感に満ちた細かいフレーズが続きます。金管楽器がホルンとテューバという特殊編成も手伝って音がとにかく重厚。 超絶技巧の中で、オーケストラの伴奏音型も複雑極まりなく、指揮者、オーケストラ、独奏者が三位一体となって曲を展開しているという感じです。 途中からはさまざまな打楽器が打ち鳴らされ、超絶技巧も一段と激しさを増します。 耳をつんざくような音なのにただただうっとりと聴き入ることしかできません。 そして第3楽章。 ここで、魂持っていかれたんです。 切羽詰った感情に突き動かされる中で響く、泣き叫ぶように響くヴァイオリンの旋律のあまりの美しさに思わず涙が……。 そして巨大なカデンツァがすごい。迫力があるのないのって。 背すじの凍りつくような、抜き差しならぬ恐ろしさを感じさせつつも、あまりにも美しい。 トゥッティで第4楽章に突入したあとには、いかにもタコ先生らしい音が響きます。 咆哮するホルン、ティンパニを始めとする打楽器が炸裂。 息をのむヴァイオリンとオーケストラの掛け合いのうちに曲は一気に上昇して終ります。 放心。。。 というわけです。 今年はメシアンとタコ先生ということで頑張りたいと思います。 でも、このCDについては一つ疑問があります。 ヴァイオリン協奏曲第1番の作品番号は77のはずなのに、大きく99と書いてあるのです。 99といったら映画音楽「第一軍用列車」のはず……なぜなのでしょう。 ***** 先ほどCDの棚から引っ張り出したものがこれです。 わたしってタコ先生のチェロ・コンチェルトは大好きだったのでした。 病気の合併症でチェロが弾けなくなってから、チェロがらみの曲は封印してきたのですが、聴いてしまえ! ヨーヨーさんが、こちらが恥らってしまうほどお若くていらっしゃる。 ショスタコーヴィチ: チェロ協奏曲第1番変ホ長調 カバレフスキー: チェロ協奏曲第1番 ヨーヨー・マ(Vc) フィラデルフィア管弦楽団 指揮:ユージン・オーマンディ そもそもは、わたしのチェロの師匠がカバレフスキーのチェロ・コンチェルトを弾かれるってことで(沼尻さん指揮、名フィルで)予習のために買ったのですが、タコ先生に圧倒されたのでした。 でも、ところどころで似たような音色が聴こえる気がします。 とてもとても久しぶりなのですが、何度聴いても感動的です。 超絶技巧すごいなぁ。 何かに駆られているような切迫感が絶えずつきまとうのですが、それでも美しいっていうのはタコ先生独特のものなのでしょうか? とても晴れがましいし……。いいわぁ、ショスタコーヴィチ ああ、それにしても、 またチェロが弾きたいな。。。 *8月31日に名フィルがこのヴァイオリン協奏曲第1番やりますねぇ。 しかも、フィッシャーさん指揮で。 「芸文じゃないから音よくないし……」と自分を説得していますが困りましたね。 う〜むむむ。。。 ドビュッシーの夜想曲というのも渋いなぁ。 ヴァイオリンを弾くのは、ソニー・クラシカルが曖昧に売り出そうとしているバイバ・スクリデさんですね。生で聴いたら、やっぱり迫力かな。 最後がベトベンの5番というのが何だけど……。 むしろ優先させるべきはこの演奏会かもしれないという気になってきてしまいました。 どなたかご意見をお聞かせくださいませ! タグ :#ショスタコーヴィチ#オイストラフ#ヤルヴィ#ヨーヨー・マ#オーマンディ
July 30, 2008 逡巡 たいていの場合、少しぐらい調子が悪くてもコンサートに出かければ元気になるはずが、昨日はダメでした。 演奏の間も暑いのか寒いのかわからなくて、長袖カーデを羽織りパシュミナを膝にかけて頭痛と戦っておりました。 したがって音楽に完全に没頭することができなかった……。 具合悪くてもあれだけ楽しかったのだから、万全だったらもっと浮かれることができたのかしらと思うと残念。 家に帰ってブログを書き終わったら、ものすごく気分が悪くなって、貧血みたいな状態が続きしばらく動けませんでした。 書いてるときも、途中で意識が遠のくような感覚があったし、だからかな、昨日の文章、なんか散漫だ。 さて、こうなると問題が出てきてしまいました。 体力や精神力、健康面から考えるコンサート選びです。 さし当って、聴きに行きたいコンサートが3つあるのですが、 9月6日(土)名フィル定期公演 9月8日(月)マンデルリング・クァルテット・コンサート 9月12日(金)セントラル愛知交響楽団定期公演 こんなに日程が詰まっていたなんて! 元気なときでも、コンサートとコンサートの間が最低2週間は開いていないとつらいかなという気がするのに、9月上旬なんていったら、夏の負荷が一番体にこたえている時期だし、たぶん夏バテでよれよれになっているはず。 去年なんて病院に収容されていた。←これは避けたい。 絶対無理だ。 体のことを考えると1公演。どう頑張ってみても2公演。 さあ、どうする? 聴きたい曲を順番に並べると 1・ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番(9/8) 2・マーラー:交響曲第4番(9/12) 2・メシアン:キリストの昇天(9/6) う〜んんん。。。 つまりマンデルリングは外せない(ただし抽選に漏れた場合は別)。 その2日前の名フィル定期は体力を著しく消耗しそうな難曲、大曲を並べたプログラムなので、聴きに行ったら2〜3日は動けないだろうから8日のコンディションに差し障る。 むむむ。。。 マーラーの交響曲第4番については、聴きに行けない夫から「かわりにぜひ聴いてきてくれ」という達しが出ている。 わたし自身マーラー偏愛者でもありますし、林美智子さんが歌うし、やはり聴きたい。 それよりも何よりも小松長生さんがどのようなマーラーを聴かせるのかということに大いに興味があるのですよ〜。 昨日のような曲は、特に小細工をきかせなくても(というか気合を入れてモーツァルトをやったら、サリエリが埋没してしまったかもしれないという気がする)充分に訴えるものがあるけれど、一体マーラーをどのように振るのか。 無難にさらりとまとめてしまうのか、それとも「これぞ小松長生!」という音を作って響かせてくださるのか、非常に興味深いのです。 だから聴かないわけにはいかない。 と、なると名フィル定期を我慢するしかない……という結論に達してしまう。 メシア〜ンンン!! わたしの内なる声が、 「まあ、マーラーはわかるけど。 今年はメシアンじゃなかったの! なぜ1番がタコ先生なの〜!」 と叫んでおりますが、まあまあまあ……。 これには理由がありまして……。 (つづく) タグ :#マーラー#メシアン#ショスタコーヴィチ#セントラル愛知交響楽団#マンデルリング